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2008.06.09 (Mon)

李登輝学校・発表録 9/13

では、大学組織の経営システムとは国際比較的にどのようなものなのでしょうか。

アメリカと日本を比較するととても分かりやすいと思います。アメリカの大学組織というものは、学長を中心に大学理事会や大学評議会があり、そして学長を補佐する副学長と事務局の関係がしっかりと規定されています。

よい意味で個人主義・単位の組織なんでしょうが、非常にフラットなんですね。大学理事会というのは、最高意思決定機関であり、基本的に学外者から構成される州立大学の場合、州知事、州教育長が含まれることが多いことがいえます。大学評議会というのは、主に教官から構成されており、教育研究や教員人事に関する基本方針などの策定にあたります。そして、複数の副学長が学長の経営を担当分野ごとに補佐する。そういう感じです。

一方の日本をみれば、ここでは国立大学をあげますが、非常に複雑的・複合的なんです。だれが真の責任者なのか、どこが真の責任セクターなのかがよくわからない。学長はあくまでも理事たちの役員会の中に組みこまれており、これを学長選考会議に影響を受ける形で構成され、さらに外部監査として監事と経営評議会や教育研究評議会が存在します。外部監査が存在することは経営上とても良好なことだと思うのですが、責任セクターの所在が不明なのであまりその意味をなしていません。これはとても残念なことだと思います。トップである学長や総長、理事長のリーダーシップを確立するために、組織理論を再構築する必要性があることは誰がみても明らかです。

しかし、その組織理論をどう考えるのかはとても重要なところです。先ほど描くとしてあげたアメリカですが、アメリカにだって学長の補佐をどう組織化するかという点に関してさまざまな意見があります。主要なのは、スタンフォード大学やコロンビア大学、ミシシッピー大学のように学長の下に副学長とプロボストという職務を置き、基本的にプロボストがその下に大学運営組織の担当長として学部長や副プロボストを置く。意思決定の補佐として副学長たちが存在する形です。この組織は非常にフラットではあるのですが、学長の権力的負担が大きいということがデメリットになるでしょう。

一方で学長の下にプロボストがおり、そのプロボストの下に副学長や副プロボスト、学部長がいる形です。これはハーバード大学やカリフォルニア大学、ペンシルバニア大学なんかがそうです。プロボストが学長のサポートをすることで負担を軽減することができるのですが、一方で組織が階層型になり、スムーズな意思決定を行いにくい。組織論というのはどのような形にしろ、一長一短がありますから、どれが正しいとはいえませんが、少なくとも日本も大学組織も学長を親のトップリーダーにすえ始めようと組織文化を変化させ始めている。これが重要なことなんだと思います。

ところで、先ほどからプロボスト、プロボストといっていますが、プロボストというのは、本来キリスト教教会で主席司祭や聖堂参事会会長といった最高責任者を指します。イギリスの一部のカレッジにおける学長を指すとともに、アメリカの大学では学長を補佐する教務局長の役割をする要職を指します。アメリカの大学においては、通常学長のしたに数人の副学長がおかれ、事務系の主要な任務を担当することが多いのですが、これに対し、プロボストは主に教員を監督・統率する役目を負い、学長と教授陣の橋渡しをする重要なポストなのです。当然教員出身者が就任することが多く、大学では学長やキャンセラーに次ぐ地位といわれています。プロボスト経験者が、別の大学で学長となることが頻繁にみられるので、学長になる前のキャリアのひとつとなっています。



→続く。



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