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2010.08.17 (Tue)

吉川英治が語らせた東條英機の「将来の日本人」に対する言葉。

アメリカも、中華人民共和国も、韓国も、ある意味では日本(の歴史教科書)も、彼らがいう「戦犯」として批判している代表的な人物といえば、東條英機だろう。

彼の遺書は「天皇無罪論」の代表論文として有名であるが、彼が戦後、自殺未遂をする際に書いたといわれる遺書がもう一通ある。しかし、これは記載日の間違いや、文体の違いから、東條英機が当日に書いたものではないと概ね考えられている。「三国志」や「太平記」など歴史小説において文壇の最高峰にたった吉川英治が、東條英機からの意を受けて書いたものとされている。だが、重要なことは戦後次第に「日本の戦争は自衛戦争であった」とアメリカの世界戦略から出始めてくる日本擁護論を補完する意味( 侵略戦争を企画したと一方的に断罪しておきながら、情勢がかわれば日本を擁護するアメリカの態度には憤りをもつが )において、また先の大戦が日本人にとってどういう意味を有していたのか、そして後世の日本人に対して何を訴えたかったのか、という意味で最重要な文書であることは間違いないように思われる。

その文章を紹介したい。


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英米諸国人に告ぐ


 今や諸君は勝者たり。我邦は敗者たり。此の深刻な事実は余固より、認むるに吝ならず。然れども諸君の勝利は力の勝利にして、正理公道の勝利にあらず。余は今茲に諸君に向てその事実を列挙するに遑あらず。然れども諸君若し虚心坦懐公平なる眼孔を以て、最近の歴史的推移を観察せば、思半に過ぐるものあらん。我等は只だ微力の為に正理公道を蹂躙せらるるに至りたるを痛嘆するのみ。如何に戦争は手段を択ばずと言ふも、原子爆弾を使用して、無辜の老若男女を幾万若くは十幾万を一時に鏖殺するを敢てするが如きに至りては、余りにも暴虐非道と謂わざるを得ず。若し這般の挙にして底止する所なくんば、世界は更に第三第四第五等の世界戦争を惹起、人類を絶滅するに至らざれば止まざるべし。諸君須らく一大猛省し、自ら顧みて天地の大道に対し愧ずる所なきを努めよ。

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日本同胞諸君


 今は只だ承詔必謹あるのみ。不肖復た何をか謂わん。
 但だ、大東亜戦争は彼より挑発せられたるものにして、我は国家生存、国民自衛の為、已むお得ず起ちたるのみ。この経緯は昭和十六年十二月八日宣戦の大詔に特筆大書せられ、炳乎として天日の如し。故に若し世界の公論が、戦争責任者を追及せんと欲せば、其の責任者は我に在らずして彼に在り。乃ち彼国人中にも亦た往々斯く明言するものあり。不幸我は力足らずして彼に輸したるも、正理公義は儼として我に存し、動かす可からず。
 力の強弱は決して正邪善悪の標準となす可きものにあらず、人多ければ天に勝つ、天定れば人を破る、是れ天道の常則たり。諸君須らく大国民の襟度を以て、天定る日を待たれんことを。日本は神国なり。永久不滅の国家なり。皇祖皇宗の神霊は畏くも照覧を垂れ玉ふ。
 諸君、請ふ。自暴自棄するなく、喪神落胆するなく、皇国の運命を確信し、精進努力を以て此の一大困阨を克服し、以て天日復明の時を待たれんことを。

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日本青年諸君に告ぐ日本青年諸君、各位。


 我が日本は神国なり。国家最後の望は繋りて一に各位の頭上にあり。不肖は諸君が隠忍自重、百折撓まず気を養ひ、胆を練り、以て現下の時局に善処せんことを祈りて熄まず。
 抑も皇国は不幸にして悲境の底に陥れり。然れども是れ衆寡強弱の問題にして、正義公道は終始一貫我に存すること毫も疑を容れず。而して幾百万の同胞、此の戦争の為めに国家に殉じたるもの、必ず永えに其の英魂毅魄は国家の鎮護とならん。殉国の烈士は、決して徒死せざるなり。諸君、冀くば、大和民族たるの自信と矜持とを確把し、日本三千年来、国史の指導に遵ひ、忠勇義烈なる先輩の遺躅を追ひ、以て皇運を無窮に扶翼し奉らんことを。是れ実に不肖の最後の至願なり。惟ふに今後強者に跪随し、世好に曲従し、妄誕の邪説に阿附雷同するの徒、鮮からざるべし。然れども、諸君は日本男子の真骨頂を堅守せよ。
 真骨頂とは何ぞ。忠君愛国の日本精神是れのみ。

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東條英機という人物への評価は、日本国内においても両論分かれるところだろう。だが、彼が遺族や側近に対して遺した言葉「一切語ることなかれ」は大変意味深いものであるはずだ。彼もまた必死に『日本』というものを護ろうとしたひとりであることを忘れてはならない。死後、人は「カミ」となると考える我々日本人にとって、「歴史」を捉えるということはそういうことなのでははないだろうか。
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