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2009.12.31 (Thu)

自民党に必要なことは、「新しい保守」を目指すこと。

自民党から離党する議員・党員が続出している。
民主党への政権交代以降、自民党党勢の衰退が止まらない。
かつて細川政権ができたとき、自民党が政権を失ったとき、自民党の党本部から出ていく、離党する議員が多くうつされていたのが昨日のようである。
同じ光景をみているように感じる人も、多いのではないだろうか。

本日、吉村剛太郎参院議員が自民党を離党した。



吉村参院議員:自民に離党届 無所属で出馬の意向  (毎日新聞)

 自民党の吉村剛太郎参院議員(70)=福岡選挙区、当選3回=が30日、党本部に離党届を提出し、10年夏の参院選で同選挙区(改選数2)から無所属で出馬する意向を明らかにした。自民党は高齢などを理由に吉村氏の公認を見送り、同選挙区の公認候補は県議の大家敏志氏(42)に一本化することを決めているが、分裂選挙になる可能性が出てきた。
 記者会見した吉村氏は「衆院選で惨敗しても自民党は古い体質のまま。新しい保守政治を構築するには今の自民党には距離感がある。無所属で行きたい」と語った。
 自民党が野党に転落後、離党届を提出した国会議員は4人目。大島理森幹事長は「年が明けてから、いろいろな事情を聴いたうえで(離党届を受理するか)判断したい。参院選には何ら影響ない」と述べた。【斎藤良太、川名壮志】



気になる発言がある。
吉村議員が指摘する「新しい保守」とは何なのか。

たしかに、「自民党は古い体質のまま」という気分は、国民一般が漠然と感じていることでもあるだろう。自民党の党職員・所属する議員・党員は、政権交代以後、次の選挙のために多くの努力を払われていると思う。しかし、その想いや努力が、残念ながら、国民に伝わっていないというのも事実だ。

自民党は「保守政党」と言われてきた。
自民党は「保守合同」により結党され、占領体制からの独立という意味で「新憲法制定」という政治活動目的を掲げてきた。これは、戦後民主主義体制という占領憲法体制を是認しながらも、新しい国家の形を模索するという政治方針であった。これは日本国憲法に対する態度でもあるが、「歴史保守」という保守性として指摘することもできるだろう。なによりも、重要であったのは「国がら」の保守ということである。

この一方で、「経済保守」という考えがある。
これは、池田隼人内閣以降、顕著になってきた自民党の動きであろう。「戦後復興」「経済新生」「東京オリンピック」などの目標をもっていた時代状況を考えると、憲法改定や安全保障体制の改革を横に置いて、経済成長のみにまい進したことは、ある程度理解する必要があるのだろう。

経済保守とは、これまで「小さな政府」論を主導してきたといわれる。
「小さな政府」とはなにか。
これが理解しやすい記事があった。



【佐藤ゆかりが語る】参院選後は「いまの自民党はなくなるのかも」  (産経新聞)

 --ところで、9月の総裁選にどういう感想を持ったか
 「谷垣禎一(さだかず)総裁は非常に温厚なよい人柄の人です。谷垣さんが財務大臣のころは私も同じ財務金融委員会でよく質疑、質問をさせて頂き、非常に誠実で温厚な方だと思います」
 「ただ残念なことに、今の自民党の歴史的局面においては、もっとゴロゴロぶつかり合いながら、戦いを挑んでいくタイプのリーダーシップが党の再生に求められているのではないかと思うのです。それが総裁選のときの私の印象でもありました」
 「『自分はこれを持って党を再生させる』『これをやるんだ』という一筋のビジョンや旗印が見えないのです。これはまさに総裁としての政治的決断です。いろいろな意見や利益が混在する中で、自分はこれをやることによって党を再生し、結果的に国家国民のために尽くすという、党としての一大決意は総裁しかできないのです。ですから、まわりにも温厚で、そうした決意で敵を作ることもあえてしなければ、やっぱり『いい人』で終わってしまう」
 --平成17年衆院選初当選組とときどき会合をしていると聞くが、何が話題になるか
 「現職自民党議員と比べると、われわれ落選組はより一層、自民党の再生に対する危機感が強いですね。『こんなことじゃ新党をつくらなくてはダメだ』なんて言い出す人もいますよ。私は聞いているだけですが…。ただ、そういう意見も飛び出すぐらい党運営への焦りが募っていますね。それは私も感じます」
 「冷静に見ても、これまで党再生会議や政権構想会議といったものが何度か党本部で行われ、東京都連でも今後行われることになっています。こうした会議で出される多くの議論や意見を、執行部がどう受け止め処理するかという点で、やはり自民党はまだ全然変わっていないですね。会議を招集して、落選者も含めてまず意見をいっぱい言わせる、いわゆるガス抜きです」
「しかし、具体的な意見聴取がその後の政策路線や党再生戦略にどれだけ織り込まれるかというと定かでないのです。それどころか、再生会議で挙手をせずにただ座っているだけの人たちばかりが、いざ都連での再生委員会の設置段階になると、委員に名を連ねているではありませんか。ここに自民党の本質があります。いやな意見にも耳を傾ける度量のある組織でなければ再生は無理でしょう」
 --来年の参院選はどうなりそうか
 「私は、自民党のいまの雰囲気を見ていて、衆院選直後は最悪のシナリオと見なされた参院選前後の自民党の分裂の可能性が、より現実的なメーンシナリオに近づいているような印象さえ受けます。ですから参議院選の後はいまの形式のままでの自民党というのはなくなるのかもしれません」
 --古い自民党がなくなるとみていいのか
 「やはり自民党という大木は、ヨハネの福音書『一粒の麦…』にあるように、一度、麦が落ちて土に埋まり、土から新しい芽が出で再び実を結ぶという発想、あるいは、立ち木の枯れた枝葉を剪定(せんてい)して全体に養分をまわして初めて大木の再生が始まる、という考えが必要なのではないでしょうか」
 「この難しい決断ができなければ、本当の活力ある再生にはならないのでは。今は、大所帯の名残で、改革派からバラマキ派まで、さまざまなものの考え方の人たちが混在しているのが現状です。保守政治とは唱えるものの、経済政策になるとバラマキを訴える人もいます」
 「本来の保守主義における経済のあり方というのは、『小さな政府』で民間の自由意思と民主導の成長を尊重しましょう、自助、共助が先にあって、そして最後に必要なら公助をしましょう、という考え方です。保守主義だというモヤモヤとした声はありますが、すべての人がそこまで理解して腹をくくって保守を訴えているとはとても思えません。党内の見解がとても一本化できるような状況にはないようです。『一粒の麦…』の発想もしないと、現実問題として再生は無理ですよ」
 --一方、今回の衆院選では自民党の17年衆院選当選組が多数落選して民主党の新人が大量に当選しました。小沢さんは新人にあれこれ厳しく指導している
 「多分、ここは自民党と民主党とでまったくアプローチの違う部分だと思いますね」
 「民主党は小沢さんを中心に当選1回生に対して、ちょっと行き過ぎにも見えるようなサラリーマン教育をしているようですね。新入社員に対して、こうやって業務はやるんですよと。上司はだれですよ。報告するんですよ。この案件はみんなYESですよ。党議拘束ですよと。反対はしないんですよ。携帯メールには注意しなさいと。そういう行動規範をことごとく教えて、サラリーマン教育でみんなを均一に育て上げようというような手法ですね」
「これは、議員個人の個性を潰(つぶ)して、新しい発想を妨げるような、ある意味古い企業がかつて行った社員教育のようなものですね。ただ自民党は自民党で、逆にほとんど教えません。どちらも両極端で善しあしと思いますね」
 --支持者から民主党の政策への不満が寄せられるようになったというが
 「地元を回っていますと、事業仕分けは批判が多いですね。新しい手法でおもしろいという、いわゆるイメージ的な判断をする人もいますが、一歩食い込んで中身を見る人たちにはあまり評判がよくないですね」
 「私は事業仕分けによって、民主党政権の『ペーパーワーク政治』の実態が早々と表れたと思っています。現実に耳をかさず、自分たちの思い込みであろうと見識不足であろうと、厚顔無恥に先に結論ありきで結果を相手に押しつけるやり方。こういう人たちに権力を握らせてしまっては国がめちゃめちゃになってしまいます」
 「とくに新しい試みとしてチャレンジしていた事業企画などが、効率的に結果が出るか先行き不透明だとの理由でばっさり切られてしまった。彼らは先駆的な大事な試みをしていると懸命なのに、新しいことにチャレンジする人を認めない、まさに思考停止を促すのが民主党政権の政策ですよ。あのような強引な仕分けの対象になってしまった人たちの不満が今、私たちのところに集積しつつある状況です」
--バッジがない生活は
 「やはり議員も勉強をしなければダメですよね。だからインプットも大事、そういう意味では、特に自民党の与党議員であった時は日々の雑務が忙しく、じっくりと腰を据えて5年後、10年後の日本の姿を考えるなどの余裕はなかなかないのです。だからそういう意味でじっくりとものを考えることも大事だと思うんですよね。今のような期間を大切にします」
 --次期衆院選まで最長4年間だ。長くはないか
 「4年間という時間は長いようで、ひとつの物事をやり遂げるのに理想的な時間でもあるでしょうね。どういう時間の使い方をするかによって見方が違うのではないですか。第三の立場でメッセージを発信していく足がかりづくりやプラットホームづくり、大学で客員教授をしたり、そういう活動のためには適切な長さかもしれません」
 「与党議員としてのこれまでの日々の喧噪(けんそう)から離れて、じっくりと政策論にも加われそうですね。経済をどう活性化していったらいいかという、エコノミストの視点でメッセージを発信して行きたいという熱意もありますから」
 --12万票は次への大きな励みになるか
 「そうですね。この大きな民意は捨てられないですし、長きにわたり大事にしていかなければいけないと思います」



佐藤ゆかり前代議士は、自民党が「変化」したといわれる小泉時代の象徴的な人物であるといえるだろう。彼女の専門である金融政策のみが注目され、保守政治家としての彼女の意見はあまり注目されていない。(小泉総理が改正しようとした)皇室典範改正への反対や、夫婦別姓への反対など、自民党がその党の基本的性格としてすえようとする憲法観や社会観というものも彼女は正統的に継承している。その意味では、彼女もまた「歴史保守」としての枠組みに入る政治家であろう。

彼女が指摘するように、経済保守というのが「本来の保守主義における経済のあり方というのは、『小さな政府』で民間の自由意思と民主導の成長を尊重しましょう、自助、共助が先にあって、そして最後に必要なら公助をしましょう、という考え方」というのなら、小泉竹中路線というのが保守のあるべき経済政策であるということになる。
果たしてそうだろうか。
また、その方向性が本当に間違いと指摘されなければならないのだろうか。

いや、そうではないだろう。
戦後民主主義体制のなかで、「民主」と「自由」というのは大きな原則であった。その意味では、市場規制緩和を中心とする経済政策はその伝統の上にたつ。しかし、「市場の失敗」が必ず存在することを考えれば、「政府」の役割は大きくなる。この部分で、「セーフティーネット」が重要となり、郵政民営化などにおける自民党の分裂はこの意味が大きかったのだろう。小泉総理も平沼氏も、郵政問題における国家の歳入歳出構造問題・特別会計問題に対する認識は共有していた。ここはあまり注目されていない点だが、本来の政策論争という意味では、この国家財政問題の方が重要であった。だからこそ、郵政民営化に反対していた議員たちも復党できる余地があったのである。

自民党は、これまで各地の名士が議員となり、党を構成する「議員政党」として歩んできた。公明党や共産党のような、「組織政党」ではない。そのため、どのような政策対立があろうとも、唯一の保守政党・政権政党として、党内で「疑似政権交代」を繰り返すことで、国民の不満をそらしてきた。それは間違っていたことではない。唯一の「国民政党」として、あらゆる国民の意見を党に吸い上げ、政策のM字点、つまり中間バランスを保ってきた。それが自民党のよき特性でもあったことは認めねばならないだろう。自民党はその特質を残したまま、小泉総理の党改革により、その方向性を大きく変え始めてしまった。自民党の混迷とは、そういう部分に大きな原因があるのだと考える。

しかし、いまや「保守政党」は自民党だけではなくなった。
政権政党である民主党もまた、日本国憲法のもとの戦後民主主義体制への認識という点では、民主党もまた「保守政党」である。
民主党だけではない。国民新党や新党日本、改革クラブという諸政党もまた、保守政党であるといえる。その意味では、日本は政権交代が起ころうとも、「保守政権」が続く政治体質であるといえなくもない。
(その保守性というのは、あくまでも憲法と皇室に対する考え方であり、経済・福祉等の政策の在り方に関しては、民主党は、本来は新社会民主主義政党として政策を展開するべきなのだろう。しかし、それは自民党の役割なのかもしれない)

残る問題は、「政府」の立ち位置だけにある。

では、「政府」の役割はどのように変化していくのか。
自民党は民主党を「ばらまき政府」と批判しているが、「小さな政府」「大きな政府」という論の立て方は、「地方分権」(民主党的にいうならば、「地方主権」と呼ぶべきであろう)時代においては、すでに時代遅れである。
語るべきは、「政府の機能」論である。
谷垣総裁が、責任者としてまとめた「道州制の在り方」を、現在では自民党は正式な党の政権公約として採用している。道州制を志向するのならば、中央政府と地方政府の役割の整理、つまり国家における「集権」と「分権」のバランスが問われることになり、この部分で「経済保守」とそれに反発する勢力は、その壁を乗り越えることができる。

では、最終的に自民党は何に依るべきなのか。
それは、やはり「歴史保守」としての立ち位置を前提とした、「新しい保守」なのである。
憲法をどう捉えるのか、国家の行政機構をどう再編するのか、その視点は、日本国の歴史のなかにうずまる「国がら」というものをどう捉えるのか、という問題点にいきつくことになるのではないだろうか。
私は、これを「国がら保守」なり、「統治保守」と言いたい。

その立場から言えば、自民党の再生というのは、どこまでも(一時的にせよ、どんな小政党になったにせよ)「自民党はこういう憲法改正を考えています。そのためには、改正要件を満たす議員数が必要です。そのために、ぜひ、私たち自民党に投票して、議員を増やしてください」という姿勢を強く主張していくことにあるのではないだろうか。
「新憲法制定」という原点に帰り、どのような国家機構に再編していくのか、どのような社会の姿を描いていくのか、という政策提言にこそ、「保守政党」としての自民党の意味がある。

英国の保守党は、次の総選挙で政権を奪回するだろう。もしくは、それが可能なほど、党勢を回復させることができた。
英国保守党は、政権与党からの陥落からここに至るまで15年かかった。
若きデービット・キャメロンを新しい党首に迎え、不断の党改革を行い続けてきた。その努力こそが、英国保守党を存続させつづけてきた。
「健全たる野党」である英国保守党は、「国家の野党」であり続けてきた。
金融危機の際、英国保守党は「国家の野党」としての尊厳をみせた。



「今は国の重大事だ。ひとまず政争は横に置いといて、政府に協力する。我々が一致団結して金融危機を乗り越え、 マーケットや金融機関を安定させることが、今一番大事な事なんだ。我が党は責任ある野党として、イギリスをこの未曾有の危機から救い出すため、政府と協力して我々が出来る事なら何でもする覚悟だ。」

「まず英国を救うことが大切で国内での政争などやっている暇はない」



自民党よ、常に国家を見据える「国家の政党」となれ!!
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