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2009.06.01 (Mon)

親中派と媚中派(売国奴)を見間違ってはならない!

政治とは機微である。


これは永田町の先輩のひとりにはじめて叱っていただいた時の言葉です。
それ以後、この「機微」という言葉をとても大切にしています。
なぜなら、物事は単純に黒と白には分けられないから。
必ず、「際」と「間」が存在する。
誰が仲間で、または裏切っているやつなのか、本当に分からないことばかりです。
でも、だからこそ、この「機微」というものを、「不信」ではなく、「信頼」創るものとしてとらえなきゃならない、と教わっています。


そういう黒と白で分けられない話をひとつ。

<中台>台湾の与野党、幹部が相次いで訪中―米メディア

2009年5月25日、米国営ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の中国語版は、台湾の2大政党、与党・国民党と野党・民進党の幹部が相次いで中国本土を訪問したと報じた。

民進党所属の陳菊(チェン・ジュー)高雄市長は21日から4日間の日程で訪中し、北京市長や上海市長と会見した。同党の鄭文燦(ジョン・ウェンツァン)報道官は、「陳市長は訪中の間、『我々中央政府の馬総統』という呼称を使い、台湾の主権を強調した」と述べ、「民意重視」の姿勢をアピール、新中派の国民党を牽制した。

一方、台湾の与党・中国国民党の呉伯雄(ウー・ボーシオン)主席は25日、8日間の日程で訪中を開始。中台関係の今後の一層の協力関係に前向きな姿勢を示した。鄭報道官の発言に対しては、「中国共産党と共催する『両岸経済貿易文化フォーラム』では暗黙の了解で対等な立場で互いの立場を尊重している」と反論している。

台湾では先月、馬英九(マー・インジウ)総統が就任1周年を迎えたが、「行きすぎた親中路線」を批判する民衆が大規模なデモを起こしている。



このニュースの意味はとても大きい。
台湾承認派(ぼくは李登輝先生が言われるように「独立」という言葉は使いません。すでに台湾は、もしくは中華民国は堂々と独立しているのですから)である民進党の重要人物が、北京で「中華人民共和国中央政府とは別の中央政府組織が存在する」と明言して、これがニュースになっていること自体が、とても意味のあることなのです。

陳菊

陳菊市長、よく言った!!


一部の媚中派が、台湾みずからの主権問題を隠すために、言葉の使い方でさえ、中国政府に遠慮しているのとは大違いです。中国と台湾は経済的繋がりはあっていいのだと思います。両岸の経済的繁栄は、別に悪いことではない。たとえ、台湾が国連に再承認され(国連憲章では中華民国の議席は残っていますが)、そしてまた中華人民共和国がなにかしらの理由で崩壊したとしても、大陸には13億の民が存在し続けるのは確かなのですから。これを無視することは現実的ではありません。問題は国家主権をどこまでも維持しながら、適当な距離関係を保つことなのだと思います。

どんなに交流を深めたとしても、台湾人が中国人に戻る(?・・・言葉の使い方が適切ではありませんね。でも言いたいことは分かってくださるでしょうか?)ことは、もう決してないと思います。これだけ中国との融和派である現政権が色々な手をうとうとも、自らを中国人だと思っている台湾人は10%程度(記事参照)です。


責難は成事にあらず


政治の本来の姿とは、まさにこの言葉につきると思います。
物事の表面だけを見てただ感情的に善悪を判断してしまうのは、ただの下手の横好き。
多くを考えさせられる記事です、これは。

親中派と媚中派の違いを考えたときに、思い出すのは、松村謙三(故人)さんです。
日中記者交換協定を取り決めたり、自由民主党を代表する大物親中派でしたが、日本の政治史に残る偉大な政治家のひとりであったと思います。

昭和41年、松村代議士が83歳という高齢で、訪中した時のことです。
当時の中国の首相は、周恩来。
この人も中国史上、偉大な政治家のひとりだと思いますが、彼が訪中団の前で佐藤栄作首相(当時)の対中政策の批判を展開していたときに、自由民主党きっての親中派であり、また反佐藤の代表格であったにもかかわらず、周恩来首相に対して、
「佐藤首相は日本の首相です。私は日本人です。日本人の私の目の前で、日本の首相の非難をすることは断じて許しません」
と言ってのけたのです。

松村謙三

当時の周恩来首相に対して、これほどのことが言えたとは、驚嘆に値します。
どこかの党の前代表のように、中国にのこのこと行って、日本の首相の批判をして、中国の国家主席と握手をしただけで子どものように喜ぶような政治家と同じ「親中派」とはみなしてほしくないと思いますね。

ぼくが愛台派であるように、親中派や愛中派がいたっていい。
それはそれとして、政策としてしっかりとした誇りがあれば、国益にかなうと信じているならば、堂々と行動すればいいのです。

しかし、自らの日本の政治家としての誇りまで捨て、他人に媚をへつらうような政治家は、ただの「売国奴」にしかすぎません。

いまこの国に必要なのは、「保身派」ではありません。
自らの生き方に筋が通っていると誇りをもっている「保守派」です。
その保守派がどういう思想をもっていようが、それは個人の正義の問題であって、なにが正しいのなんてない。

しかし、少なくとも「売国奴」は議員バッヂをつけないでほしい。
国を売ってまで、自分の私益を確保しようなどという人たちに、この国の未来を任せているぼくたちは何を信じていけばよいのか分からない。
そういう人たちが跋扈している永田町の現在に、機微もなにもあったもんじゃない。


いま、ぼくたちに、そしてこの国そのものに必要なのは「誇りある日本の心」なのだと思います---。
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