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2009.02.14 (Sat)

そうだ、京都へ行こう 05

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下鴨神社を見学したあと、一気に伏見まで電車で南下しました。時間かかるかなぁ、と思ったのですが、それは地図上のことで、電車では15分くらいでついちゃいました。やはり、自分の足で歩かなければ、本当のところは分かりませんね。

千本鳥居で有名な伏見稲荷大社。これはぜひ見に行かなければならないと思い、へとへとに歩き疲れている参加者たちに『日本人なら、がんばれ!』とまったく論理のかけらもない叱咤激励で強制移動を命じました(笑)。

全国4万社もの稲荷神社の総本宮であるこの大社は、稲荷山全体を神域とするとても大きな神社です。いや、歩いてみると分かりますが、やばいくらいにでかいです!山そのものであり、大変荘厳な神社です。初詣の集客力が、近畿地方最多というのもうなずけます(…しかし、あんなに小さな駅で混雑はしないんでしょうか?まぁ、明治神宮のある原宿駅も小さいですけどねw)。先程の賀茂氏とこの神社のキーワードである秦氏は同族ではないかという説もあり、なかなか説得力のある説も多いのですが、はてさて…どうなんでしょう?

この神社もまた古代日本を支えた一族の秦氏(日本に亡命してきた朝鮮・百済王族たち。当時の日本と朝鮮は文化的・政治的に緩やかな融合をしていたと言われている。羽田孜元首相や島津氏、宗氏、長宗我部氏などが彼らの子孫として有名)の神社で、彼ら一族が稲作信仰をはじめたのが由来ではないかとされています。ですから、祭神は御饌津神という穀物の神さまで、お稲荷さんが象徴とされるのは彼らが御饌津神の使いとされているからです。

いまでは、お稲荷さんは、商売繁盛の神として信仰されていますが、神さま本体と混同されていますよね。これはキツネの古名が神さまの名前と同じ「ケツ」だからともされていますが、ぼく個人としてはおそらく天皇制と関係があるのではないかと思っています。

天皇制を考えるうえで一番重要な北極星・北斗七星信仰(北極星のことを道教で天皇大帝というが、この言葉が天皇の語源と考えられている)とキツネは重要なリンクをしている(キツネは古来より、北斗七星の化身や使いと考えられていた)し、天皇が即位するためには灌頂の儀式が以前は必要だったのですが、この儀式では帝位に登るにはダキニ(仏教のダキニ天と稲荷信仰が習合していく)の呪法をとなえなければなりませんでした(でも、天照=大日如来であれば、ダキニは大黒天に調伏されたはずなんですが…)。ヒンドゥー教の影響を強く受けていると言われる天皇文化ですから、インドの女神であり、農業神でもあるダキニと稲荷信仰が結び付くのは容易に想像つきます。天台宗の『渓嵐拾葉集』には、はっきりと天皇=天照=辰狐であると書いていたりします。

また、鳥羽天皇を魅惑して破滅に追いやろうとしたのは狐精(九尾の狐)だったという伝説も残っています(ちなみに、鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』にはこの狐は中国の殷王朝を滅ぼした女日巳であったと指摘しています。そして、その狐を退治したのは、安倍晴明の子孫である泰成と、上総介広常・三浦介義純というふたりの武将と、源翁和尚という僧です。)。

しかし、九尾の狐は悪い妖怪や神様かといえば、そうでもないのです。天皇の治世のよき時代にこそ、この九尾の狐は現れる珍獣であるという信仰もあります。

不思議なことに、『天皇と狐』という民俗文学はほればほるほど出てくる。なぜ、そうなったかは学者の方に研究してもらいたいですが、とにかくそういった『カミを導く神』として狐は使い魔から昇格していったのではないでしょうか(笑)。

天皇のことを民間信仰で『十善の帝王』と呼ぶ(生前に十回のよき輪廻転生をした者から天に選ばれた者が天皇霊として生まれ変わる、という信仰。しかし、この信仰が皇統一系説を否定することになり、簒奪も可とする天皇制最大の危機を迎えるきっかけとなる。)のですが、この民間信仰と皇室信仰が知らずうちに融合して、狐を神としてとらえていったように、個人的には思います。

お稲荷さんが商売の神さまになった理由は、秦氏そのものが大変裕福な財務官僚として活躍した歴史があるからだと思います。稲荷信仰を秦氏がはじめた理由も、その財力の後ろ楯と大きな関係がありましたから、豊作=財務=商売と変換できたのだと思います。


…は、話の本筋には関係ないことばかりしゃべってしまいました。こういう民俗学的なことが大好きでして(;^_^A。

とにかく、伏見稲荷の感想は…歩き疲れました(笑)。


→続く。
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